athome-hidenoriのブログ

自分の人生のありのまま綴り、自分が育ったふるさとへの思いを綴り、今の自分の思いを素直に綴ります。

自分試し 初めての海外旅行⑥

ジョン・F・ケネディ国際空港は朝

私はロサンゼルス空港からジョン・F・ケネディ国際空港の間の記憶は全くありません。やはりほぼまる一日近く起きていた状態でしたので、恐らく、どうしようもなく寝ていたのだと思います。

記憶に残っているのは、ジョン・F・ケネディ国際空港は朝を迎えていました。とにかくホテルを予約していたものの、1泊分泊まらずに損をしていたことだけは今もよく覚えています。それと、空港からのホテルへの出来事もよく覚えています。

タクシー運転手同士の争い

空港の外へ出たら、数人の男達と目があい、その中の2人が私に近寄ってきました。私は一瞬、ビックリしたのですが、すぐにわかりました、彼らはタクシー運転手だと。それぞれが英語でしゃべってきましたが、当然そんな早口では私は理解できないものの、なんとなくイメージで私はわかりました。


 あるタクシー運転手A 「どこへ行きたい?」
 私           「シェラントンセンターホテル」
 あるタクシー運転所B 「よし、よし行こう!」


次の瞬間、そのタクシー運転手同士で口論が始まってしまいました。
簡単に言えば、客の取り合いです。だんだん感情的な言い争いをしている中で、片方のタクシー運転手が私の旅行鞄カバンを持って自身の車のトランクに乗せてしまったのです。次に私の肘をつかんでその車の後部座席に半ば強引に私を押し込みました。私は内心、そのタクシー運転手が白人っぽかったこともあり、結果的にもう片方の黒人っぽい人よりはよかったと思いつつ受け入れました。


ただ、その後が大変でした。車は動き出し、やれやれっと思ったのも束の間で、なんと言い争っていた運転手が追っかけてきて、並走しながら、中指を立てて運転手同士でまた言い争いを始めたのです。車同士が近づいたり、離れたりで、まるで映画のワンシーン状態となってしまったのです。


本当に一瞬のことなのでどうしようも無く、一体どうなるかと思ったのですが、結局、追いかけてきたタクシーが大きな罵声を残しあきらめていなくなりました。本当に怖かったというか・・・本当に生まれて初めて命の危険を感じた瞬間でした。


ただその後も今度は、このタクシー運転手は本当に私をホテルまで送ってくれるのか?と、ずっとずっと疑いつつ、気づかれないように、そっと運転手の顔と外の標識をチラチラ見ながら乗っていました。時間は全く覚えていませんが、無事にシェラトンセンターに私を届けてくれました。別れ際、その運転士は何か私にしゃべっていましたが、私は笑顔で手を振るのが精一杯でした。後で気が付いたのですが、「チップは?」的な問いかけだったかも。


何とかホテルに着いた時の私は、汗でズボンのお尻部分がビッショリだったのを今も覚えています。滅茶苦茶緊張していたのでした。そのズボンを隠すようにホテルへ入りました。

自分試し 初めての海外旅行⑤

初めてのロサンゼルスは夜中

私は無事に夕方、ホノルル空港を出発し、今度はロサンゼルス空港へ向かいました。機内の旅行客は少なめだったように記憶しています。ホノルルを出発後、少し時間が経った時のことでした。

私の席を一つ挟んで隣の席に男性が座っていました。年齢は30歳代くらいで、髪の色は金髪で、黄色っぽいアロハシャツを着たカッコいい男性でした。その男性が私に笑顔で声を掛けてくれ、クッキーを差し出してくれまた。


 30歳代男性  おそらく「どちらの人?」※もちろん英語で。
 私       「日本人です。すみません、私は英語があまりしゃべられないです」
 30代男性   「そうか、わかった」「どちらから来たの?」
 私       「東京から」※思わず答えていました。
 30代男性    「独身か?」※たぶんこう聞かれたと・・・
 私       「まだ結婚していない」
 30代男性    「私は仕事だけど、(あなたは)旅行か?」
 私       「旅行です」
 30代男性    「いいね、旅行楽しんで下さい」
 私       「ありがとう」


当時の私はこの旅行を楽しむというより、自分自身に課した試練だと心から思っていました。その後も、何度かその男性は私に語り掛けてくれたのですが、内容はよく覚えていません。ただ、語り掛けられるたびに、私は「もう一度お願いします」と聞き直していたのですが、その男性は笑顔で優しく対応してくれました。

英語力試し

ホノルルを出て約7時間ほどで、ロサンゼルス空港が見えてきました。そこで、私はせっかくの機会だったので、その男性に自分から英語で問いかけてみました。


 私    「ここはどこですか?」※私としては「ロサンゼルスでしょ?」的な質問でし
       た。
 30代男性 「空港だよ」※私はそんなことはわかっているので、改めて。
 私    「この場所はどこですか?」※改めて、「ロサンゼルスでしょ?」的な質問。
 30代男性 ちょっと戸惑った笑顔で「空港だよ」※私の英語力の確認はここで終わりにし
      ました。^^;

私の名前が書いてあるプラカード持った男性

ロサンゼルス空港は夜中で、飛行機から見た灯は皆、青っぽかったように覚えています。とにかく愛知県美浜町野間を出てから、ほぼまる一日以上、ほとんどまともに寝ていなかったので、もう心も体もボロボロでヘトヘト状態でした。


 名鉄電車 野間駅    ー 名古屋駅     約1時間、
 新幹線  名古屋駅   ー 東京駅      約8時間、
 バス   東京駅    ー 成田空港     約1時間
      成田空港内待ち時間         約2時間
 飛行機  成田空港   ー ホノルル空港   約7時間 
      ホノルル空港 ー ロサンゼルス空港 約7時間
                   合計   約26時間


空港到着後、飛行機を降りた通路の先に、なんと私の名前が書いてるプラカードを持った日本人らしき男性が立っていたのです。私は本能的にその男性に駆け寄ってました。


 男性  「(私の名前)さんですか?」
 私   「はい、そうです。なぜ私を?」
 男性  「日本の旅行会社から依頼を受けて、あなたを待っていました」
 私   「ありがとうございます!、助かります」
 男性  「一応、ご本人の確認だけを依頼されていますが、コーヒーでも…」
 私   「はい、是非」
 私   あれやこれや、とにかくこれまでの経緯を目一杯しゃべりまくりました。
 男性  「大変ですけど、とてもいい経験じゃないですか((笑))」
     「では、私はこのへんで。次のフライトはこの先のゲートです。では」と言っ
     て、去っていきました。結局、コーヒー代は私の負担でした。^^;


その後、私はまた一人となり、真夜中の空港の狭いスペースの待合室で、次のフライトを待つことになりました。とにかく疲れ切っていたはずの私はとにかく寝たかったのですが、当時はやはり寝れませんでした。

自分試し 初めての海外旅行④

出発ゲートの前で

ゲートの前の椅子に座って、3枚のチケットを何度も何度も見つめながら、ため息をしていた私は、ふと心配をしている母を思いだし、すぐに電話をしました。


 私「もしもし」
 母「あれ、もう着いたの?」
 私「それがさ、まだ日本に居るんだわ」
 母「えッ、どうしたの?


 私 これこれしかじか・・・・で、


 母「ん~まあ、そう~~、大変だったね~」
 私「いやいや、これからもっと大変なんだわ」 


 私 これこれしかじか・・・・で、


 母「そうなの、大変じゃないの・・・」
 私「とにかく、ニューヨークへ着いたら電話するよ」
 母「あまり無理しないように、気をつけて」


 私の独り言  無理かも~、あ~もう帰りたい・・・

初めてのホノルル空港

機内はほぼ日本人で、まるで国内旅行をしているかのようでした。とにかく約8時間のフライトでしたが、あまりにも波乱に満ちた初日でしたので、精神的に疲れ切った私はいつの間にか寝ていました。


ホノルル空港に無事到着後、とにかく日本人の多さにビックリしました。あちらこちらで日本語が聞こえ、あちこちにひらがなの「おみやげ」看板があり、まるで日本にいるようでした。せっかくだから、ちょっと空港の外に出たいなあと思ったのも束の間でした。


私はすぐにロサンゼルス空港行きのフライトがあることに気づき、慌てました。というのもホノルル空港はとにかく広い空港でした。次のフライトのゲートを必死に探すのですが、慌てるとなかなか見つからなかったので、やむを得ず、決死の覚悟で近くの人に聞きました。

Go straight!

その人は清掃員らしき大きな大きな黒人女性でした。(ちょっとしまったと内心思いつつ)私は下手な英語で問いかけた「ここへ行きたい(英語で)、すると、その女性はベラベラ早口で話し出したので、私は余計にパニクっていました。何度も聞き直す私に対し、その女性は次第にいらだち、そして怒ったように大げさなジェスチャーを交えて、ほうきを持って、
 
 Go straight! ! OK?OK?Go straight !


あまりにも大きな声だったので、いつの間にか周囲にいた人達の注目を浴びていました。でも私は今でも忘れません。なんとほとんどの人が笑顔で手をふってくれていたり、中にはガッツポーズしてくれた人もいました。私は嬉しいやら、恥ずかしいやら、でした。^^;
とにかく目的のゲートにはたどり着けました。