athome-hidenoriのブログ

自分の人生のありのまま綴り、自分が育ったふるさとへの思いを綴り、今の自分の思いを素直に綴ります。

自分試し 初めての海外旅行③

予期せぬ集中豪雨

予定では東京駅に午前中には到着の予定でしたので、当日の私は随分余裕を行動していました。なので、ちょうどその日は横浜付近で集中豪雨で新幹線が動かなくなっても十分、16時のニューヨークへの直行便には間に合うと考えていました。


ところが、横浜駅手前で私が乗車中の新幹線は全く動かなくなりました。1時間、2時間、3時間と時間がどんどん経過して、いよいよ例え羽田空港へ到着したとしても手続きなどの時間を考えると、フライト時間には間に合いそうもなく、新幹線内にある公衆電話から旅行会社に連絡しました。

とにかく羽田空港へ

旅行会社に何回か相談している中で、私自身残念で不本意でしたが、旅行のキャンセルを申し入れました。しかし、その旅行会社からは「キャンセル不可」との回答でした。理由はよく覚えていませんが。


そこで仕方なく、羽田空港へ向かうことになりました。結局その日、羽田空港へ到着したのは、18時ごろで、予定のニューヨーク直行便には間に合いませんでした。到着後、旅行会社の担当者と空港で会い、その後の対応について説明を受けました。

この日は忘れられない記念日

ちなみに、今も旅行当日のことは決して忘れません。
実はこの日、巨人対中日戦の公式戦が雨で中止になった日、まさに記念すべき日です。
本来であれば、雨の心配のい東京ドームが雨で中止など例が無いのですが、結局中日ドラゴンズの選手が横浜の集中豪雨で新幹線での移動が出来ず、なんと「雨天中止」となったのです。よりによって、私の自分試しの旅行の当日がこんな日になるとは・・・。

3枚の航空チケット

その後、私は旅行会社に手元にあったニューヨーク直行便のチケットは返却し、その代わりにこれからの予定のチケットだと言われ、3枚のチケットを渡されました。
 ・1枚目 羽田空港発      →  ホノルル空港着
 ・2枚目 ホノルル空港発    →  ロサンジェルス空港着
 ・3枚目 ロサンジェルス空港発 →  ジョン・F・ケネディ空港着  
旅行会社の説明を聞きつつそれぞれのチケットを渡された私は思わず本当にめまいがしましていました。

途方に暮れる

かなりの動揺をしていた私に対し、その担当者は「まだ時間が2時間ほど時間がありますので、ここでゆっくりして頂いて、良い旅をしてきてください」、みたいな言葉を事務的に言って、その場から去って行ったのです。


私は人生で初めて「途方に暮れる」という現実に直面し、その言葉をかみしめたのでした。

自分試し 初めての海外旅行②

母としばしの別れ

朝7時前の電車による予定でしたので、出発当日は母にお願いし、車で駅まで送ってくもらいました。到着後、荷物を車から降ろしたところで、おもむろに母が私に手を差し出し一言「気を付けてね、はい握手」。母はもう私と今生の別れかも・・・という思いで握手を求めてきたのです。


私は何を大げさな・・・と思いながらも笑顔で「また会えるといいね」と、言葉をそえてしっかり握手し別れました。

生まれて初めての新幹線

名古屋駅には8時前には到着し、すぐに新幹線に乗り込みました。ここで一つの失敗がありました。生まれて初めて新幹線に乗った私は比較的に空いて、ゆったり座れる車両を選んで座りました。そこはなんとグリーン席だったのでした。

朝早かったので、ようやく落ち着いて寝れるかと思いきや、すぐに車掌が横に来て、「チケットを拝見します」と。その時の私は乗車券しか購入していなかったので、グリーン席チケットを購入を求められ、と


にかくビックリしたのと、その金額の高さにもビックリしたのを覚えています。同時に、戸惑う私と車掌のやり取りを見ていた周りの乗客からも注目を浴び、田舎者の私は大変恥ずかしい思いをしたことを今もよく覚えています。


何しろ、これからニューヨークへ旅する私でしたので、幸い日ごろ所持することのない大金を手元に持っていたので、あのバッカ高いグリーン席チケットも難なく購入することができたものの、思わぬ出費で放心状態の私はなかなか寝付けませんでした。

気を取り直して

ただ、羽田空港発のフライト時間 16時には十分な時間があるので、まずは羽田空港まで行って、そこでゆっくり休憩すればよい、と自分に「落ち着け、大丈夫だ! これも自分試しだ」と、自分に言い聞かせていました。


ところがなんと、その直後、まさかの思わぬ事態が・・・

自分試し 初めての海外旅行①

ある旅行会社の企画

私は社会人となった2年目に、盆休みを利用して海外旅行を計画しました。当時の私の英語力は英検4級程度でしたので、この点からも如何に無謀な計画であったか、想像に難くないことがわかります。^^;


当時の私は、とにかく自分の可能性というか、度胸を試したい、なぜかそんな思いが常にありましたので、まずは、海外旅行に行く、それも遠くの遠くへ、そういった漠然としたイメージを描いていました。

恥ずかしながら、私の地元では本屋が無かったので、わざわざ名鉄電車にのって旅行雑誌を買いに行きました。購入後、帰りの電車内ですぐに雑誌をひろげ、すぐに目についたのは、「ニューヨーク7日間の一人旅 (最少催行人数1人)」、私は「これだ!」とその場で時めきました。

何もかも一人で・・・

この旅行を企画している旅行会社が名古屋にありましたので、数日後、また名鉄電車に乗って、今度は名古屋駅までいってその旅行会社を訪ねました。


その旅行会社で対応していただいたのはちょっとキツそうな若い女性でした。その女性は淡々と企画内容をパンフレットをもとに簡単に説明してくれました。一応わかったつもりの私はその場で旅行の申し込みをし、当時必死に貯めた旅行代金約70万円を現金で支払いました。


当時の私にとっては、とにかく何もかもが初めての経験でしたので、その場で旅行に関する様々な手続きなど相談したのですが、誠に愛想のない回答ばかりでした。


とにかくこの旅行の企画は、コストを最小限におさえているので、必要な情報はパンフレットで内容を確認してくれ、とのことでした。当然、パスポートの申請の仕方も。
やっぱり見た目通りのキツい女性でした。^^;


なので、飛行機やホテルの予約だけは旅行会社の方で手配してくれたのですが、それ以外は、ほぼすべて一人でやらなければなりませんでした。


この旅行は確かに「私自身が、私を試す」そういった思いから決意した旅行でしたので、ある意味、願ったり叶ったりなのですが、この後とんでもないことが次から次へと起きるとは、当時の私は全く想像もできませんでした。まさに波乱の幕開けでありました。