athome-hidenoriのブログ

自分の人生のありのまま綴り、自分が育ったふるさとへの思いを綴り、今の自分の思いを素直に綴ります。

大学生時代の思い出④

ちょっと気になった同僚のおじさん

一緒に寝泊まりしていたおじさんとは、仕事中も仕事を終えた後も、ほとんど一緒に行動していたので、まるで私を弟のようにいろいろ世話をしてくれましたので、私もまるで兄であるかのように慕っていたのですが、時折そのおじさんが見せる態度や考えに不安を感じることがありました。

とにかく私の家族や故郷などプライベートな話をやたらと聞いてくるのですが、そのおじさんは自身のことについては、一切話さないのです。一応結婚した経験はあるようでしたが、子供がいるのか、離婚したのかなど、プライベートについては全くわからないままでした。

気になる行動

私が寝泊まりしていた農家の近くに、私と同じようにアルバイトに来ていた若い女性がいました。年齢的には私と同じくらいのようでした。その女性は髪が長く、いつも麦わら帽子をかぶっていたので、結局、挨拶をする機会も無かったので、詳しい容姿はわかりませんでした。


ある日の夜、私がいつものように人気のない通りの自動販売機でジュースを買った帰り道に、同僚のおじさんとその女性が一緒にいるところを見かけてしまいました。「怪しい!」と思いましたが、幸い気づかれなかったので、私はすぐの家へ戻り、その夜も、その翌日以降も何事も無かったように過ごしていました。そのように必死に努めました。

初めて手に持った札束

結局、私は約1か月半ほど、川上村でアルバイトをし、その間、ほとんどお金を使う機会も無かったこともあり、お世話になった農家からは、約30万円の現金を手渡しでいただきました。生まれて初めて手にした札束に、私は全身で衝撃的を受けたのを今も覚えています。


興奮状態が続く中、とにかくもらった札束をリュックの奥に押し込み、帰りの電車内ではその札束がある付近を、何度も何度も手で確かめていました。とにかく疲れていた私ですが、家に着くまで緊張していたため、帰路は一睡もできなかったことを覚えています。

同僚のおじさんのその後

私がアルバイトを終え帰宅した数週間後、なんとあの同僚のおじさんから連絡があり、私の家に遊びに来たのです。その時の私は素直に喜び、アルバイト当時、お世話になった話、互いの苦労話などでいろいろな話で、私の母も加わり盛り上がりました。


そんな中で、あのアルバイトの女性の話題となり、なんとその後同棲をしている話になり、次の瞬間、いきなり「お金を貸してほしい」、と言い出したので、一瞬にして、それまでの雰囲気が一変してしまいました。それを隣で聞いていた母がほぼ間髪いれず、笑顔で丁重にお断りし、その後ほどなく帰っていただくこととなりました。

まだまだ私は子供

あの場面で、もし母がいなかったら、私はどう対処していたのか。恐らくアルバイトでお世話になったこともあり、断り切れず、いくらかのお金を貸してあげたかもしれません。そういった意味では、改めて母に感謝しなければなりません。


その後は一切、そのおじさんからは連絡はありませんが、一体あのアルバイト女性はどうなったのか、ちょっと気になっています。