athome-hidenoriのブログ

自分の人生のありのまま綴り、自分が育ったふるさとへの思いを綴り、今の自分の思いを素直に綴ります。

高校生時代の思い出⑤

しなる”やり”

私が投げるやりは、汚く極端な放物線を描き、地面に落ちていきました。一方、以前からやり投げの練習している選手が投げるやりは、誠に綺麗な放物線を描いて地面に刺さっていました。ただ、距離は私の方が上回っていましたが。

その後、体に染みついた野球投げは少しずつ練習の成果が出始め改善されていきました。その分距離も伸び始めていました。ただ、その間、何本かやりが中央部分で曲がったり、投げた後、空中でやり自体が折れたこともあり、やりを何本か新しく購入してもらったのを覚えています。陸上部の顧問の先生は、こんな短期間でやりを新調したことはない、と苦笑いしていました。

いざ、地区大会

私は陸上部に入部後、1か月ほどで、地区大会を迎えることとなりました。私にとっては当然初めての大会であり、試合時間前の限られた時間内に、エントリーしなければ失格するとのことでしたので、私はずいぶん前に受付近くで待っていました。ようやくエントリーし、ゼッケンをもらった時は、その受付だけで私はかなり精神的な疲れを感じていました。とにかく緊張していたのをよく覚えています。


エントリー後、買って間もないピカピカのやり投げ専用シューズに履き替え、近くのグランドで練習をするのですが、緊張のあまり、いざやりを投げると、野球投げに戻っていました。焦った私は練習をしたいのですが、練習場所や時間が限られていたため、結局まともに練習できず、不安を抱えたまま試合に挑むことになりました。

私はただの傍観者

初めて他校のやり投げ選手を見たとき、私はその独特の雰囲気に完全に飲み込まれていました。皆、それぞれ自身のルーチンを持っているようで、ストレッチ運動や助走距離を測ったり、投げるイメージをタオルなどを用いて練習したりと、皆テンポよくそれなりの準備をしている中、焦る私はなんとただベンチでその様子を見ているだけでした。